2010-01-01から1年間の記事一覧

「事実との対応」観念に対する内在的批判

えー、先日のエントリーは、「『事実との対応』こそが、言明が真であるかの決定因子なのだ、エッヘン!」という言明の真理値(真か偽か)に訴える、というややアクロバティックな(?)「事実との対応」観念批判でした。 もちろん、言明の真理性を「事実との対応…

「事実との対応」という観念について

先日のエントリーでは、私たちが自然科学などのうまく機能する概念装置を前にして、「なぜこの概念装置はうまく機能するのか?」と問う時(「なぜ?」を問う存在である人間にとって、これはほぼ必然的な問いである)、因果的な枠組みでこの問いに答えようと…

事実との対応について

いま、ドナルド・デイヴィドソンの『真理と述定』を読んでいます。 自分が一体どれほどを理解してるか、全く持って自信はありませんが(2割も理解できているかどうか・・・)、とにかく読んでいます。 しかしそれでも、「事実との対応」という真理概念がアメリカ…

批判的営みとしての科学

久しぶりに科学哲学チックな話をしてみたいと思う(というか、ブログの更新自体が久しぶりなのだが…)。 その前に、科学とはなんぞや、を簡単に。 こちらのエントリーでも述べたように、最低限「シンボル操作によって自然現象を記述する試み」ということは言…

鳩山発言

実に久々の更新となってしまった… ま、ネタ切れというのが正直なところですが。 不定期にボチボチ更新していこう。 さて、陸山会事件*1(というのかな?)に関する鳩山首相の発言が、「検察への圧力(公正な捜査を妨害する)」であり行政府の長の発言として…